器具は洗った。でも、その手でボトルや布団を触っていませんか。片付けを楽にしたくて始めた工夫ですが、包むだけでは洗浄は終わりません。私の写真と、見直した点を一緒に紹介します。
アネロスやNEXUSを使うとき、置き場所がなくて困ったり、周りが汚れたり、使った後の始末が大変だったり。そういう人、結構いると思うんです。
置き場所と片付けで困っている方へ
準備から片付けまで、写真を見ながら確認できるようにまとめました。気になるところから読んでみてください。
ローションが付いた手でボトルを触って、シリンジを触って、そのまま布団にも触ってしまう。そうすると、あちこちベタベタになりますよね。
そこで気にしてほしいのが、菌をほかの場所に移してしまうことです。
大腸にはもともとたくさんの細菌がいます。便由来の細菌が尿道から尿路に入ると、膀胱炎などの尿路感染症の原因になることがあります。「自分の体にいた菌だから、ほかの場所に付いても大丈夫」とは言えないんです。NHS:尿路感染症
もちろん、触れたら必ず感染するという話ではありません。ただ、肛門や使用済みの器具を触った手で、尿道口の周りや別の道具を触る。そういう扱いは避けたいところです。
今回は、私が普段やっている準備と、周りを汚しにくくする工夫を写真付きで紹介します。あわせて、衛生面で気を付けたいところも説明していきます。
まずは、これを準備しています

私の準備風景です。写っている器具とローションの組み合わせについては、後半の注記も確認してください。
用意しているのは、ローション、シリンジ、タオル、ニトリル手袋。それと、使いたい器具を一つです。
私は写真のようにトレーも使っています。黒い器具はNEXUS REVO SLIM(レボ スリム)です。
準備するものを先に揃えておけば、途中で「あれがない」と探さなくて済みます。手が汚れてから引き出しを開けたり、ボトルを取りに行ったりすると、触る場所も増えてしまうので。
シリンジは私が使っている補助用品で、全員に必要なものではありません。使う場合は、その製品の指定用途や手入れの方法を確認してください。この記事では、身体への注入方法は扱いません。
その手で、次に何を触るか
ここは結構大事だと思っています。
肛門に触れた手や、使用済みの器具を触った手で、そのままローションのボトルを持つ。すると、ボトルにも汚れを移すことになります。手を洗った後でも、そのボトルをもう一度触れば、また手に付く可能性があります。
布団やシーツに直接置いた場合も同じで、器具だけ洗えば周りまできれいになるわけではありません。
ただし、布団に菌が付いたことと、感染症を起こすことは別です。 菌の種類や量、そこから口や尿道などへ入るかどうかによっても変わります。「布団に付いたら即感染」と怖がる必要はありませんが、汚れを広げたままにしないことは大切です。
例えば赤痢菌による感染症では、感染者の便に含まれる菌が手や物を介して口に入る経路があります。これは尿路感染とは別の話で、大腸にいる菌がすべて赤痢菌という意味でもありません。CDC:赤痢菌の感染経路
なので、準備するときには、これから使うものを置く場所と、使ったものを置く場所を分けておくのがおすすめです。写真のように一つのトレーへまとめるだけでは、この区別まではできません。これは、私の準備にも加えたい見直しです。
手袋を付けても、そのまま何でも触らない
私は利き手の右手に、ニトリル手袋を付けています。指先に余りやシワができないよう、きちんとはめるようにしています。
ただ、手袋を付けたら何を触っても清潔、というわけではありません。肛門や使用済みの器具に触れたら、その手袋の表面にも汚れが付きます。
その状態でシリンジの持ち手やボトルを触ると、ベタベタも汚れも広がってしまう。だから、汚れた手袋で周りを触らないようにすることがポイントです。
手袋を外したら、石けんと流水で手を洗う。 外すときに手へ汚れが付くこともあるので、「外したから素手はきれい」とは考えないようにします。手袋が必要な作業を続けるなら、新しいものへ交換してください。CDC:手袋と手指衛生(医療現場向けの基本原則)
私の準備物として挙げた手袋は一つですが、一枚で最初から最後まで済ませることにこだわる必要はありません。交換用も手元にあると、途中で取りに行かずに済みます。
手袋で包む工夫は、周りに付けないため
私がやっている工夫の一つに、手袋を一時的な包みとして使う方法があります。
ローションの付いた器具は、そのままだと置き場所に困るんですよね。そこで、手袋で包んで、周りにローションが付きにくいようにしています。
ただ、これは汚れを広げないための工夫です。手袋で包んでも、器具を洗ったことにはなりませんし、この包み方で感染を防げると確認されたわけでもありません。
同じ手袋の中に器具と使用済みのシリンジをまとめれば、置き場所には困りません。でも、衛生面では気を付けたいところです。使用済みのものと、これから身体に使うものを同じ包みの中で接触させないようにしてください。
肛門や使用済みの器具に触れた手袋も、これから使う器具の清潔な包みには使いません。使った器具の置き場所には、別の洗える受け皿を用意する方が、分けて管理しやすくなります。
ローションと手袋は、素材も確認してください

撮影時の使用記録です。NEXUS公式説明書は水性潤滑剤を指定しているため、写真の組み合わせを推奨するものではありません。
写真にあるのは、ブラン・シークレットの「シック」と「モイストヴェール」です。
モイストヴェールは油分を含むので、服に付いてシミになる点は気になります。それとは別に、器具や手袋との相性も確認が必要です。
ここだけ、製品の注意事項をまとめておきます。
- シックはシリコン成分を含むハイブリッド製品です。純粋な水性ローションではありません。RENDS製品情報
- モイストヴェールはワセリン・ミネラルオイルなどを含み、メーカーはラテックス製品との併用に適さないとしています。今回の手袋はニトリル製です。短時間でも、ラテックス製への置き換えは避けてください。ニトリル製も、手元の製品の注意事項を確認して使います。RENDS製品情報
- NEXUS REVO SLIMの公式説明書は水性潤滑剤を指定し、シリコン系を使用しないよう案内しています。写真で私が使っていた組み合わせを、そのまま真似することはおすすめしません。NEXUS公式説明書一覧
- ANEROSも素材で条件が異なり、シリコン製モデルにはシリコン系・石油系油性潤滑剤を使用しないよう案内しています。ANEROS公式案内
使った後は、器具だけでなく周りも片付ける
使った器具は、布団へ直接置かず、使用済みのものを置く場所へ。手袋で包んだ場合も、そのまま保管せず、説明書に従って洗浄し、乾かしてから片付けます。
CDCも、赤痢菌の感染予防として、使用後のグッズの洗浄と、それに触れた後の手洗いを案内しています。洗い方は器具の素材や防水条件にも合わせてください。CDC:グッズと手の洗浄
トレー、ボトルの外側、シリンジの持ち手など、汚れた手で触った場所も確認します。器具だけ洗っても、そこに汚れが残っていたら、また触ることになります。
タオルやシーツが汚れたら交換して洗濯します。便が付いたものは、洗濯表示に従い、ほかの洗濯物と分けて洗ってください。扱った後の手洗いも忘れないようにします。NHSも、下痢・嘔吐時の対策として、便などが付いた衣類や寝具を分けて洗うよう案内しています。NHS:汚れた衣類・寝具の扱い
布団本体まで汚れた場合は、表面を軽く拭いただけで済ませず、その製品の洗濯表示やクリーニングの案内を確認してください。
排尿すると痛い、発熱があるときは
排尿すると痛い・しみる、何度も尿意がある、血尿が出る。こうした症状があれば、使用を中止して早めに医療機関へ相談してください。男性の尿路感染が疑われる症状は、自己判断で放置しないでください。NHS:尿路感染症と受診
発熱や悪寒、背中・脇腹の痛み、吐き気などがある場合は、腎臓の感染などの可能性もあるため、速やかな受診が必要です。症状だけで原因を決めつけず、診察を受けてください。NIDDK:症状と受診の目安
準備自体は、特別に大がかりなものではありません。先に必要なものを揃えて、使ったものをどこに置くか決めておく。それと、汚れた手であちこち触らないことです。
私が紹介したかったのは、置き場所や使った後の始末に困る人に向けた、こうした工夫です。周りをベタベタにしないことに加えて、菌をほかの場所へ運ばないことも意識しながら、準備してみてください。
感染症・衛生情報の確認日:2026年9月17日。製品情報の確認日:2026年9月16日。本人の使用経験と、出典に基づく注意事項を分けて掲載しています。
写真に出てきた器具を詳しく知りたい方へ
今回使っているNEXUS REVO SLIMのサイズや防水、手入れの条件は、NEXUS REVO SLIMの仕様と購入前の確認点にまとめています。購入を検討している方は、手元の器具との違いも確認してみてください。リンク先の記事には広告リンクが含まれます。
写真の組み合わせをそのまま買う前に、器具とローションの素材を照らし合わせる確認表もご覧ください。リンク先にはアフィリエイト広告を含みます。